ミステリーは多読に向いている、とよく言われますが、なかなか、夢の「ペーパーバック軽々読書」、までは遠い道のりです。でも児童書なら。。とはいえ、最近の児童書はちょっと過激に感じる方もいらっしゃるかもしれません。そんな方におすすめなのがちょっと古めの児童書です。古きよき時代の、ちょっと今ではいろんな意味で“いいこちゃん”たちかもしれませんが、マズルカのようなアラフィフ世代には読みやすく感じられます。
ボックスカー・チルドレン シリーズ
ウィキペディアによると、1924年に1冊目が出されています。トータル150冊以上あるそうです!
The Boxcar Children
第1巻は、両親が死亡し子供たちだけになった兄弟が、両親の結婚に反対したまだ見ぬおじいさんが怖い人だと思い、森に逃げてボックスカーで生活するお話です。とはいっても悲壮感はなく、協力し、知恵を絞って楽しく暮らします。また周りの大人もいい人ばかり、安心して読めます。
マズルカの大好きなシリーズです。ミステリーと題してはいますが、どのシリーズも謎よりは兄弟とその周りの人々の暮らしや交流に重点が置かれています。少しずつお話はつながっていますが、順序を変えて読んでもそう問題はありません。でも第1巻はメインの登場人物が紹介されますから、最初に読むことをお勧めいたします!
古典的児童書ミステリーというと、この2つは外せません。
ハーディーボーイズ・シリーズ
フランクとジョーのハーディ兄弟がお父さん(有名な私立探偵)を助けて(時には助けを受けて)捜査をするシリーズです。こちらも長寿シリーズ、なんと複数のライターさんによって現在も書き続けられているのだそうです。
The Tower Treasure YL4.5程度
第1巻は、友人の車が盗まれた事件が、宝石泥棒事件に結びついて・・というお話。推理というよりは冒険もの、といった雰囲気です。
ナンシードリュー・シリーズ
ハーディーボーイズを取り上げたら、こちらをスルーはできません!翻訳版も出ていますから子供時代に楽しまれた方もいらっしゃるのではないでしょうか。少女探偵(といういい方も古いかも!)ナンシーが事件を解決するお話です。1930年に最初の本が出ているそうです。
The Secret of the Old Clock YL4.5程度
シリーズ第1巻。お金持ちの老人が死亡しますが、なぜか約束していた親族たちへは遺産が届かない旨の遺書が書かれています。親戚に同情したナンシーはもっと新しい遺書があるはず、と調べ始めます。ちょっとご都合主義な部分もありますが、遺書探しに頻発する泥棒事件がからまって、どんどんお話が進んでいきます。
古めかしい表現があって少し読みづらい部分もありますが、そう難しくはありません。。どちらも古き良き時代のアメリカが楽しめる作品です。ご都合主義っぽいところもあり、好みは分かれますが、さすが有名シリーズ、いろんな本でハーディーボーイズやナンシーについて言及されていますから、読んでおくと“ああ、ああ”とおもうことが将来あるかもしれませんね!
とはいえやっぱり児童書は、という方には下記がおすすめです。