Mazurkaの英語よもやま話

地方出身で英語が専門でもなかった私ですが、現在TOEIC985点。アラフィフになっても少しずつTOEICスコアをアップしていけている理由。あんまり頑張りすぎない試行錯誤ぶりをご紹介します。

英語多読 87分署シリーズ


またまた積読の山から,ずっと読みかけていたエド・マクベインの87分署シリーズ第1巻,Cop Hater(警官嫌い)を取り出してやっと読破したマズルカです。

ミステリ好きなのじゃないの,どうして?と言われそうですが,実はミステリの中でも警察小説は,なんとなく淡々とお話が進むイメージがあってちょっと敬遠気味なのです。

とはいえ,これだけ有名なシリーズ(警察小説の元祖とも言われてます)。いつかは1冊はと思いつつ日々が過ぎておりました。

読んでみての感想は,うーん,やっぱり淡々としてるかな,というところ。

とはいえ,これだけ人気シリーズの第1巻ですので,登場人物の紹介的なところに時間がどうしても割かれるのは仕方ないのかもしれません。

ただ,それでも読んでよかった,となった理由は,アイソラの街(NYをイメージしていると言われています)のじっとりと湿ったような質感,そして空気感というのでしょうか、が生き生きと描写されており,読んでいるとそれがとてもリアルに,まるで自分まで汗ばんで,暑くてやりきれない気持ちを共有しているような感覚に陥ってくるのです。これはやっぱり(少し読みづらいのですが)英語で読むことをお勧めします!最初はちょっとくどいなあ,と読み進めるのがキツイかんじもしたのですが,そのあたりが共有?出来るようになってきてからは入り込んで読むことができました。

さすがマクベイン。このシリーズが黒沢監督はじめ,多くの方の手によってシリーズ化,映画化されているというのもうなずける気がしました。

ストーリーですが、アイソラの街で警官ばかりが連続して射殺されます。犯人は、警官嫌い(Cop Hater)なのか、それとも何か意図があって?いわゆる群像劇ではありますが、メインであるキャレラは、単純な連続殺人という考えに違和感を覚え…。キャレラと耳の聞こえない女性、テディの関係にも注目です。

実際の謎ときについては,うーん,有名推理小説作家の古典的作品が頭に浮かんじゃいました。そしてなぜかカミユの「異邦人」も。特に動機が「太陽のせい」というわけではないのですけれど。

1956年作品なので,文体も背景も少しクラシカルではあるのですが,英語で読むことの良さを実感できる作品です。よろしければ,ぜひ。

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