Mazurkaの英語よもやま話

地方出身で英語が専門でもなかった私ですが、現在TOEIC985点。アラフィフになっても少しずつTOEICスコアをアップしていけている理由。あんまり頑張りすぎない試行錯誤ぶりをご紹介します。

アガサ・クリスティで 英語多読  その2

ミステリを読むのが好き、と事あるごとに書いておりますマズルカ。ミステリの女王と呼ばれておりますクリスティについても、このブログの当初にご紹介をしたことがありましたが、その折にはELTというシリーズについて中心のご紹介でした。

ホームズについてはいろんなGraded Readers(GR)を中心に横断的にご紹介したのに。なんで今更、なんですけれど、実は家族とミステリについて先日話しておりまして、え?「アクロイド殺し」も「そして誰もいなくなった」も読んでないの?となったわけです。まあ、和製SFが大好きの人が翻訳物のミステリを読んでいないのは考えれば当然のことなのですが、何となく世界中の人が(大げさ)アクロイド殺しのフェア・アンフェア論争に参戦しているような気になっていたわけです。なので、前回はあえてあまりメインじゃない作品ばかりご紹介してたのですが、それでは足りなかったかな、と。多読が好きな、でもあまりミステリとかを読まない方にもある程度体系的に?というかまとめてご紹介したら、それはそれでご参考になるかしら、と思い今回のテーマとなりました。


ホームズ物と異なり、クリスティの小説は有名なものに長編が多いせいもあるかもしれませんが、YL1や2から読める作品は残念ながらマズルカは見つけられていません。

それでも、以前ご紹介したELTシリーズのBIレベルなら、YL3程度からクリスティ作品が楽しめます。

 

The Body in the Library: B1 (Collins Agatha Christie ELT Readers)  YL3程度

邦題「書斎の死体」。ミス・マープルもの、セント・メアリ・ミードが舞台です。ある日書斎に若い女性の死体を発見したバントリー夫人は、友人のミス・マープルに相談して…。

 

ELTシリーズについては以前もご紹介しましたが、有名なポアロやミス・マープル作品以外のちょっと渋め?な作品も楽しめます。さっきのコメントとちょっと矛盾しますが…。

ELT | English Readers | Collins Agatha Christie ELT Readerscollins.co.uk

 

The Man in the Brown Suit  (ELT Reader) YL4程度

「茶色の服の男」。こちらは初期の作品です。冒険色が強いです。

 

Hickory Dickory Dock (ELT Reader) YL.4程度

「ヒッコリー・ロードの殺人」。ロンドンの学生寮で大切とは思えない不思議なものがなくなる現象が。秘書のミス・レモンが寮母の妹のことを心配するので(いつも完璧なミス・レモンの狼狽がかわいらしい)、ポアロが謎解決に乗り出すが、そこで殺人事件が…。

 

N or M? (ELT Reader) YL5程度

こちらはトミー・タペンスもの。N or M. Song Susie.というダイイングメッセージの意味するものは?

 

They Do It With Mirrors: B2+ Level 5 (Collins Agatha Christie ELT Readers) YL5

ミス・マープルもの。邦題「魔術の殺人」。珍しくロンドンが舞台だが、非行少年の更生施設が経営されているビクトリア朝の邸宅で起こる殺人はやはり、古きよきイギリスのイメージにぴったり。

 

ELTシリーズからYLレベル4から5程度の作品をいくつか紹介しましたが、これ以外の定番GRでもクリスティ作品は、このレベルでたくさん読めます。

 

日本のGRといえば、ラダーシリーズ。こちらでは下記のような、有名作品がラインナップされています。

 

そして誰もいなくなった And Then There Were None (ラダーシリーズ Level 4)

これはご説明はいらないかもですね。孤島に取り残されたお客たちが一人一人と…。ウィキペディアによると世界で一番売れたミステリ本らしいです。

 

ABC殺人事件 The ABC Murders (ラダーシリーズ Level 4)

ABCの名前の順に全く関連がない人が殺されていく。犯人と思われる人が見つかるが、ポアロはそこに違和感を覚え。

 

ペンギンリーダーズ(現Pearson English Readers)でも比較的定番、有名な作品を複数扱っています。

 

Penguin Readers: Level 4 MURDER ON THE ORIENT EXPRESS

オリエント急行殺人事件(ポアロもの)

これも説明はいらないかもしれませんね。雪に振り込められた列車、という密室もの。

 

The Mirror Crack'd from Side to Side (Penguin Readers, Level 4) 

鏡は横にひび割れて(マープルもの)

往年の名女優主催のパーティで参加者の一人が殺される。女優を狙ったものだったのか?マズルカが実はクリスティ本で一番といってもいいくらい好きな作品です。

 

Penguin Readers: Level 5 A MURDER IS ANNOUNCED (Penguin Readers Level 5)

予告殺人(マープルもの)

地方紙に、殺人予告が掲載される。皆興味津々でその場所に集まるが、予告通りに…。

 

Penguin Readers: Level 5 DEATH ON THE NILE (Penguin Readers, Level 5)

ナイルに死す(ポアロもの)

ナイル川を渡る観光船というある意味密室での殺人事件。ポアロがその謎に挑む。

 

近年でも映画化されたり、ずっとアマゾンでランクインしていたり、やっぱりクリスティの作品の魅力は色あせません。あまり普段はミステリは読まないんだよな、という方も多読の一環で手に取っていただいたら、どんどんクリスティの魅力にはまるかも。

 

重なりもありますが、以前のご紹介はこちらです。

mazurka.hatenablog.jp