相変わらずYLレベルにこだわらず、気になった本をいろいろ読んでいるマズルカなのですが、本日は比較的最近手にした児童書で大人の方も楽しめそう!というものをいくつかご紹介したいと思います。
Clockwork YL3.5程度
なんとなく手に取って、大正解。それもそのはず、ライラの冒険シリーズの作者Philip Pullmanさん作品なんです。雪の夜に宿屋で語られ始めた怖いお話。なぜかそこにそのお話の登場人物が現れて。。そこから物語と現実(といっても私たち読者にとってはこれも物語)が交錯して進み、怖いというか、空恐ろしいというか、ちょっと私にはうまくストーリーの説明が出来かねるのです。よかったら読んでみてください(最後が大団円、なのは児童書なので、ご愛敬)。
Magical Children series
The Boy Who Could Fly YL4程度
誕生日に太ったおばさん妖精(そこからして可笑しい)に空を飛べるようになる、という願いをかなえてもらったトーマス。でもなぜか大人たちにはそれが見えないらしいのです。人は空を飛べないものだ→もし飛んでいたらそれは現実ではない→だから見えないふりをする(ないこととして扱う)大人たち。なんだかいろいろと考えさせられました。
The Strongest Girl in the World YL4程度
ある日突然怪力を得たJosie。大人たちは彼女の力を使ってお金儲けをすることばかり考えますが、Josieは自分の力をみんなのために使いたい、と思うのです。。
このシリーズは子供さんたちが読んで楽しいストーリーですが、大人にとってはちょっと、立ち止まって考えさせてくれる物語といえるかもしれません。
Melrose and Croc: Together at Christmas YL1程度
ちょっと季節外れでごめんなさい。クリスマスの物語です。
イヌのMelroseとワニのCrocの出会いが描かれています。イベント(クリスマス)が楽しいのは、一緒に祝える好きな人がいるから。All I wanted was a friend and I found you!というセリフがじんわりくるのも、もしかしたら大人だからこそ、かもしれません。
FLOTSAM
こちらタイトル以外文字はありません。でもDavid Wiesnerさんの美しい絵が文字以上に語ってくれています。浜辺で見つけたカメラ。写真を焼いてみると、不思議な絵が写っていました。。正確な意味で言うと多読向きではないですけれど(文字がないから!)、どのジェネレーションの方にも手に取っていただきたいです。
新しい本との出会い、そしてそれが予想以上に面白かった時の嬉しさはこたえられませんよね。今年もそんなうれしい出会いが皆さんにも沢山ありますように。