なんだか毎度毎度,ご紹介しておりますQuick Readsシリーズ。
https://readingagency.org.uk/get-reading/our-programmes-and-campaigns/quick-reads/
2023版も販売になりました!
どうも今年はこれまでに出版されたものの再販のようですが,発行して日が過ぎると価格が高くなったり,売り切れていたりするこのシリーズですので,これもうれしいですよね。
Quick Readsについては何度もご紹介してきましたので,ご存知の方もいらっしゃるかもしれませんが,英国の読むことに対する問題を抱えた大人,また楽しんで本を読むことが習慣になっていない大人たちのために出版社や作家がボランティア的に協力して非常に安価(1ポンド!)で本を出す,という活動です。詳細は上記サイトをご覧ください。
今年のラインナップ,そしてこれまでに出版された本からいくつかご紹介いたします。
The Double Clue: And Other Hercule Poirot Stories by Agatha Christie
こちらはクリスティの短編集。4編のお話は'The Double Clue', 'The Market Basing Mystery', 'The Disappearance of Mr Davenheim' and 'The Adventure of the Egyptian Tomb'.密室殺人からエジプトのファラオの呪いまで!どれも短く読みやすい作品です。
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安楽死がテーマのひとつになって物議をかもした「Me Before You」で有名なJojo Moyesの作品。こちらはコミカルなラブコメなので,楽しく読めます!おとなしい女の子Nell。勇気を出して彼との楽しいパリ旅行のはずが,土壇場ですっぽかされて!言葉もわからない異国の地パリで右往左往。
Moyesさんは,このQuick Readsの活動に賛同して大きな寄付をされたみたいです。大きな視野で読書,そして出版文化への貢献もされるなんて尊敬です。
2023年発売の各本の紹介は,下記をご参照ください。
Find a Read - The Reading Agency
ここからは前年度以前の発行作品をいくつかご紹介です。
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引退した教師のヘレンは海辺での静かな生活を楽しんでいた。ある日海へ泳ぎだしていった男性がそのまま戻ってこないことを心配して調べ始めます。静かな生活にあこがれつつもちょっと物足りなさを感じているヘレン。彼女の心理状態がとてもわかるなあと,気楽に読んでいたらどんどん話が転がっていって…。
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Saving the Day (Quick Reads 2021)
スーパーマーケットの店員Allieは,近くの素敵なカフェで働きたいと思っていた。でも彼を含め周りの人は賛成しない。ある日カフェに求人広告が出たのを見つけ,Allieは入ってみることに。ある種のシンデレラストーリーといってもいいのだろうけれど,周りの人のサポートを受けつつも,自力で自分の能力をあげてその幸せをつかむ,というストーリーはとても共感性が高く”今時“なのかも。ちょっとご都合主義のところ満載だけれど,それもまたハッピーな気持ちになれて良し,かな。
HPを見ると「1 in 6 adults in the UK struggle with reading」と書いてあって,6人に一人が自分の国の言葉を読むことに問題あり!?と日本人である私などは思ってしまいますが,英国では大きい問題なのでしょうね。そういう深刻な問題を背景に生まれたシリーズではあるのですが,「大人でも簡単な英語で楽しんで読める」を目的にしているのですから,まさに私たち大人の英語多読にぴったり!なのです。短いため,確かにちょっとご都合主義だったりするところもあるのですが,そこはご愛敬。というか,シンプルで楽しめます。そして普段ペーパーバックで読みたいけれどちょっと難しかったり,長かったりして手が出ないなあ,と思うベストセラー作品の作家さんたちが書いた作品だったりするので,シリーズものの登場人物が出てくることもあり,ペーパーバックへのとっかかりにもとてもお勧めなのです。よかったら手に取ってみてください。
これまでに出版された作品については,下記の投稿もご参考にされてください。電子書籍だとお手頃ですが,紙バージョンについても比較的安価に購入できる方法などもご紹介しています。