Mazurkaの英語よもやま話

地方出身で英語が専門でもなかった私ですが、現在TOEIC985点。アラフィフになっても少しずつTOEICスコアをアップしていけている理由。あんまり頑張りすぎない試行錯誤ぶりをご紹介します。

英語多読 ホラーは多読に向いているけれど

英語多読にホラーは結構向いている,というお話は何度か書かせていただいたのですが,最近そういう本をよく読んでいるマズルカです。怖いの苦手なんですけどね。。なのにまた積読の山から取り出して,読んでしまいました。

 


Uncle Montague's tales of terror
いやー,ホラーといっても児童書だし、と思ってちょっと侮っておりました。
主人公の少年Edgarが,Uncle Montague(といってもおじさんというよりは,実際はおじいさんのおじさんなのですが)のお屋敷を訪ねて,そこにある品物にまつわるお話をしてもらう,という設定です。一つ一つは短いのですが,どれもこれも不思議な余韻,やるせなさというか,ある意味救いのない暗い闇を感じるものばかりです。むしろアメリカンなホラー映画より怖いかも…。確かにどの短編の主人公も,聖人君子ではありません。というかむしろ悪いことをするのですけれど(ダメ,と言われた木に登ったり,止められたのに精霊に声をかけたり),でもその代償がこれ?みたいな。だって、誰にだってちょっとしたネガティブな感情がうまれること、ありますよね...。なんかそんな自分の後ろ暗いところを、うまーく、えぐってこられるような気がします。

ひとつひとつお話が進んでいくうちに,私もEdgar同様,なんでそもそもこのお話を全部おじさんが知ってるの?という点が気になりだします。だって、主人公たちは、ねえ...。そんなこんなが気になっていたところ,最後にもう一つ,一番大きな闇が。

うーん,でも引き付けられます。ダークだからこそ、なのかもしれません。なので大人の方にこそ読んでもらいたいかな。
ちなみに不思議と嫌な読後感はありませんでした。


いろいろ書きたいのですが,ネタバレになっちゃうので,すみません。
良かったら手に取ってみてください。途中挟まれる絵もいい感じに怖いです。