のっけから、有名な本のタイトルみたいになってしまいましたが、最近そんな児童書を読んだマズルカです。その名も
A Tale Dark & Grimm
「グリムの国のおそろし物語」というタイトルで数年前にNetflixで放送されたので、ご存じの方もいらっしゃるかもしれません。
グリム童話を題材にしていますが、その大きな特徴は、怖い!ということ。といっても、ヒッチコックとか幽霊話みたいな怖さではないのでご安心ください。だれかさんの首が飛んだり(そして元に戻ったり)、地獄が出てきたり、かっこいいと思った人がそうじゃなかったり、ヤバそうな人はやっぱりヤバかったり…。でもお子さんとか好きだろうなあ…、この怖さ。
章立てになっていて、それぞれがグリム童話の一編をテーマに話が進んでいくのですが、全体としてはヘンゼルとグレーテルの冒険物語になっている、という面白い構造を取っています。
途中で作者が、「こっから怖いから小さい子には読み聞かせない方がいいよ」とか、「こっから絶望的だから、やめとく?」みたいなかんじで何度も介入してきて怖さをあおります。というかそれで、次がもっと気になっちゃうという、すっかり作者さんの術中にはまってしまいました。
最初に出てきた脇役が、お話の途中で再び出てきて、あれ?ああ、そうそう、とあわてて見返したり、その後そうなったのね~となったり。飽きさせません。最後は、ちょっとだけあっけないところもありましたが、大人の目線でみちゃっているからかも。
とにかく、いろんな世代の方がドキドキワクワク読めるのではないでしょうか。だって、ほとんどの方があまりに怖い話は苦手だとしても、ちょっとだけグロテスクだったり、ちょっとだけぞくっとしたりするのはお好きなのではないかしら…。
読みやすい英語ですし、章立てされていますので、手に取っていただきやすいと思います。ただし、あまり時間をかけて読むと、あれ、誰だっけ?とかなりますし、そもそも気になってどんどん読んでしまうかも!
本当は恐ろしいグリム童話
こちらはまた別のお話です。この本、ベストセラーになりましたよね。
Netflixの予告編、こちらからお楽しみいただけます。わかりやすい英語なのでリスニングにもよいですよ!
楽天からお買い求めの方は下記より。
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