チャプターブックとは、ウィキペディアによりますと、絵本の次にネイティブの子供たち(7-10歳程度)が読む本だそうです。絵本と違って文字中心ですが、サポートする絵もたくさん入っていて、1冊を一度に読めなくても大丈夫なように、チャプターにわかれている、これって多読にとても向いていますよね。一度に読み切れなくても安心ってことですから。
Graded Readers最高!って常々言っておりますマズルカですが、実はチャプターブックにもとてもお世話になってます。子供向けの本だからとばかにできない、大人が読んでも楽しい本がたくさんありますよ。今日はいくつかご紹介してみますね。
まずは、上記ウィキペディアでも取り上げている本をいくつかご紹介。
Busybody Nora YL2程度
マンション住まいのNora。お隣さんたちのお名前をエレベーターでどんどん聞いてみたり(それを嫌がって、自分はMrs. Mind-Your-Own-Businessだと答えるおばさんもいたり!)、最後には住人のおばあさんのためにマンション全体でパーティを開いたり、とbusybody(おせっかい)だけれど魅力的。Riverside Kidsというシリーズものです。
Flat Stanley: His Original Adventure! YL2.5程度
以前にも一度ご紹介しましたが、ボードが倒れてきてぺちゃんこになっちゃったStanley君のお話。こちらもシリーズ化されています。Stanley in Space (Flat Stanley Book 3) (English Edition)ではなんと、家族で宇宙に行ってしまいます!
”チャプターブック“とありますが、必ずしも章立てになっていなくても、それくらいの長さの子供向けのものも含む、という解釈もあるようです。例えば、下記のシリーズなどは、章立てになっていなくても、チャプターブックとして出版社では分類されているようです。
The Magic School Bus at the Waterworks YL2.5程度
先生の運転する不思議なバスにのって、クラスのみんなといろいろな場所・時代にでかけます。今回はwaterworks(給水場)に行き、実際に水のように施設を通って、どのような施設なのかを体験するというお話です。無理なく科学の知識(と単語)が身につく楽しいシリーズです。
I Can Readシリーズも出版社ではチャプターブックに位置付けているようです(章立てがあるものも、ないものもあります)。
Amelia Bedelia YL2.5程度
アメリアは何でも文字通り解釈してしまいます。例えば"Dust the furniture"といわれたら、家具をほこりまみれにしてしまいます。。使用される場合によって言葉の意味が違うことを学べるシリーズです。
The Witch Who Was Afraid of Witches YL1.5程度
末っ子のWendyは、お姉さんたちwitchesが怖くて仕方ありません。自分は何にもできないのに、お姉さんたちは何でも知っていて、何でもできるから。でもあるハロウィーンの日に。。ちょっと自信がないとき、パワーをもらえます。
Harry and the Lady Next Door YL0.5程度
どろんこハリーシリーズ。ハリーはお隣の女性が高くて大きい声で歌うのが嫌でたまりません。何とかしてやめさせようとしますが。。ハリーが思いつく方法が面白くて、かわいくて。
チャプターブックはネイティブの子供たちのために作られていますので、飽きずに楽しく読め、そして学べるストーリーになっています。日本人にとってはちょっと難しく感じる単語、表現もありますが、絵もたくさんで理解を助けてくれますし、何よりも教科書では出てこない自然な表現の宝庫です。大人は子供と違って同じ系統をたくさん読むと飽きてしまうことがありますから、このシリーズから数冊、このシリーズから数冊、と選ぶとよいかもしれません。もちろんこの主人公大好き!という方はぜひすべて制覇してみてください。たくさん読めば読むほど、力がついてくる気がします。