
以前にも書きましたが、大人が英語多読をする際に、エッセイはとてもお薦めです。なぜなら、通常1トピックが短く(→すぐ読めるので達成感を得られる、細切れ時間にも読める)、1つのテーマについて書かれていることが多い(→単語が多少わからなくても類推しやすい)、比較的読みやすいことが多い(日本語でもそうですよね)、など、メリットがいっぱいなのです。
また、1つのテーマについて書かれているということは、とりもなおさず、同じテーマについての単語が集まっているので、単語をまとめて暗記するのにも向いているといえるでしょう。
大人でも英語多読を開始する際にはごく易しい英文をたくさん読むことが不可欠ですが、それらは大半が子供向け、もしくはとても単純(仕方ないのですが)な文であることが多く、それを延々と!数十冊~数百冊読むのは、いくら本好きの方でもある意味苦行的な部分も出て来ます。そういった折に、大人向けのウィットにとんだ文章を読むことは、多読継続の救い、と言っても言い過ぎではないかもしれません。
NHKの英語会話などで活躍されている先生方のエッセイ集は、どれもお薦めで、以前にもご紹介したことがあるのですが、こちらもStuartさんの英国人独特のウィットにとんだ語り口がきらりと光るエッセイです。実はちょっと単語や表現が難しいところがあるのですが、次のページに日本語でも記載されていますので、どうしても悩んだときはそちらを確認できて助かります。覚えて使ってみたい表現が満載です!
ケイ ヘザリさんなど、まだまだ素敵なエッセイ集がNHK出版から出されています。NHK出版から出されているエッセイ集は、もともとテレビやラジオの英語会話の教本で連載されている日本人英語学習者向けのものも多く、無理なく読むことができます。短いですし、気になるトピックだけを飛ばし読みも可能ですから、敷居が低いですね。
下記ブログにもご紹介していますので、ご興味がある方はご覧になってください。
とはいっても、日本に関する日本人向けのものばっかりじゃあ、飽きちゃうよ、という声もあるかもしれませんね。そういった方にお勧めなのが、シカゴ・トリビューンの記者だったボブ・グリーンさんのエッセイ。以前にご紹介した、アメリカン・ビート―American beat に加え、下記もぜひ。80年代とだいぶ以前に書かれたものなのですが、そのしゃれた書きぶりは今も新鮮そのものです。
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チーズバーガーズ―Cheeseburgers 【講談社英語文庫】
最後にちょっと長いので、これまでご紹介したものよりは骨が折れるかもしれませんが、とてもお薦めなのがノーベル物理学賞ファインマン氏の自叙伝(エッセイとは少しずれますね、ごめんなさい)。というと、なんか難しそう、と思うかもしれませんが、これがハチャメチャ(誉め言葉です!)でユーモアたっぷり。ぜひトライしていただきたいです。
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Surely You're Joking, Mr. Feynman!
英語でこの長さはちょっと、という方には日本語版も。
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アインシュタインもたくさん逸話を耳にしますが、やはりノーベル賞級の卓越した知能、頭脳を持った方はいい意味で不通と少し違うのかしら…。なんて深いことは考えず、単純に楽しんで読んでくださいませ。それで多読が進んだら一石二鳥ですね!