Mazurkaの英語よもやま話

地方出身で英語が専門でもなかった私ですが、現在TOEIC985点。アラフィフになっても少しずつTOEICスコアをアップしていけている理由。あんまり頑張りすぎない試行錯誤ぶりをご紹介します。

時には辞書も -単語の覚え方と,多読原則についての私見-


英語多読を続けておられる皆様の頭にはしっかり入っているであろう多読三原則。
1)辞書は使わない
2)分からないところは飛ばす
3)つまらなくなったらやめる

英語多読研究会SSSでも詳しく紹介されています。

 www.seg.co.jp

 

いずれも本当にそうだなあと思うことしきりなのですが,特に1番についてはネットのコラムなどを拝見していても,皆様いろいろなご見解があるようにお見受けいたします。

今日は多読を続けていて,辞書を引くことに対してどのように考えているか,現時点の見解にはなりますが,マズルカの思うところを少し書いてみたいと思います。

 

多読に関していえば「知らない単語」は下記のよう3つに分類できるかと思います。

1. 知らないけれど,推測だけで支障なくストーリーを追える単語

少し難しめの形容詞などがその最たるものかもしれません。読み飛ばしましょう(暴論)!逆に何度も出てくると,辞書を引かなくてもそこから単語のイメージをつかめ自分のものにできることもあります。こうして得た,イメージを元に記憶した単語は忘れづらいですし,どういうところで使えるかも自然に理解できる気がします。これこそ多読による英語のメリット!かも。

また難しい単語,ミステリーで毒や薬の名前なども,別の意味でこれにあたる気がします。

例えばacid(酸)は知っていても,boracic acidが出てくると,あれ?危険なものかしらと思いますが,読み進めていると薄めて目に入れる,などのくだりが出てきて,ああ危険なものではないのね,とわかる,というわけです(boracic acidはホウ酸,ですね)。逆にarsenic(ヒ素),belladonna(ベラドンナ)などは日本語訳が分からなくても,毒薬とわかれば,問題なく読み進められます。

つまり,このカテゴリーは,私の中ではほとんど辞書を引かない単語。

 

2. 細かい背景などを堪能しようと思ったら調べたい頻出単語

meadow(牧草地),brook(小川)などが私の中では当初このカテゴリーでした。児童書などを読んでいるとよく出てくるのですが,緑が多い風景なんだな,水が流れているんだな,などと文章から理解できるので辞書を引くことはありませんでした。

ただ,細かいニュアンスを理解したくて,brookを辞書を引いてみると,a small stream.とあり,ああもともと小川と思っていたstreamよりbrookのほうがもっと小さな川なんだなとわかり,より英語のイメージ,風景の説明が理解できるようになりました。

つまり,このカテゴリーは,辞書を引かなくても理解できるけれど一度引くともっとイメージが鮮明になり,自分のものにできる単語,です。

何度も何度も出てきて,もうイメージは多分あっているかなあ,わかっているかなあ,くらいの時に辞書で調べると,ああこの部分のイメージは類推できてなかった,でもだいたいあっていた,みたいな感じで答え合わせでき,そこでぎゅっと定着する気がします。

 

3. ちゃんと意味が分からないとストーリーが理解できないもの

問題はこのカテゴリーです。

本にもよりますが,主人公を説明する重要な形容詞(の中で類推が難しいもの),動詞(言い換えられていたりすると助かるんですけれど),そしてやっぱり名詞など。

大体マズルカ,最初は頑張って(=ずぼらなので)引かずに読み進めるのですが,途中であきらめて辞書を引くことに。で,そうだったのか,と一安心。

例えば登場人物にlarcenyの過去が,との記載が。文脈からああ,悪いことなのね,位,想像できた時はいいのですけれど,それだけではどうもしっくりこない時も。そんなかんじでどうにもキーワードが理解できない時はあきらめて辞書へ。=窃盗,とわかって,ああだからなんとなく最初から疑われていたのね,とか。

ずぼらの言い訳みたいですが,この“ああ,そうだったのね”,“ああ,だからなのね”という納得しての理解が記憶に重要な気がします(最初からひいちゃうより)。

つまり,このカテゴリーは,何度か出てきたら(もしくはそこが分からないと全体に影響してしまうときは)辞書を引かないといけない単語,です(楽しんで読めないから)。

 

以上,すごく大雑把なマズルカ分類でした。

え,どの単語がどれにあたるかわからないですって?そうですね,人に(そしてその方の読むものに)よるとおもうのですが,基本その本で1回しか出会わない(もしくは1回しか出会ってない,くらいの意識しか残ってない)単語は,引かずに読み飛ばしていい気がします(ストーリー上,言い換えられていることもありますから)。でも,これが分からないとソワソワする,もしくは楽しんでストーリーが追えない(重要な一文が理解できないから)と思ったら,辞書を引くようにしています(2か3のカテゴリー単語)。わからない単語の10個に1個もないかも。

そして面白いことに,同じ人でもレベルが変わってくる(上がってくると)分類が移動していくような気もします。昔は意識せずに読み飛ばしていた(1のカテゴリー)ものが,ある時から突然気になってきて辞書で引く,ということも(2のカテゴリーに移動してきた)。

いずれにしても試験じゃない時は間違っていても困らないので,いろいろ類推しつつその単語のイメージを温めていって,もう引かないと気持ち悪い!知りたい!となったときが辞書の引き時,のような気がしております。その方がああ,そうだったんだ(わかってよかった)!とか,いや,全然違ったよ,あぶなかった~,とか,の記憶が文脈上のイメージと合わさって,定着を促してくれる気がするので。

こんな単語数の記憶でよいの,くらいしか進まないかもしれませんが,結構定着という観点からは大きいような気がしますが,いかがでしょうか。ちゃんとお勉強されている方には叱られるかもしれませんが,楽しく多読(というか読書ですね)していくための辞書活用について,ちょっと思うところを今回は書いてみました。

 

英語多読や多読3原則等については下記にも解説されています。

快読100万語!ペーパーバックへの道 (ちくま学芸文庫)

 

こちらの本も、何度も参考にさせていただきました。

大人のための英語多読入門 

 

やっぱりワード数を数えることがモチベーションにつながりますよね。当初はノートに書いていました。