Mazurkaの英語よもやま話

地方出身で英語が専門でもなかった私ですが、現在TOEIC985点。アラフィフになっても少しずつTOEICスコアをアップしていけている理由。あんまり頑張りすぎない試行錯誤ぶりをご紹介します。

英語多読 もう少し頑張ってレベルアップ YL5以上の児童書

自分の体験からもそのあたりをたくさん読むのが良いような気がしており、よくYL3程度の本をご紹介しているのですが、そこからもうひとつレベルアップ、という時にお勧めの児童書を今回は何冊かご紹介したいと思います。

 

The Second Mrs. Gioconda YL6程度
From the Mixed-up Files of Mrs. Basil E. Frankweiler(これもとてもお薦め!)で有名なE. L. Konigsburg作品。
レオナルド・ダ・ヴィンチは、なぜ芸術の才能があるわけでもないうえ、スリを働いたりするような一見“ふさわしくない”弟子サライをずっとそばに置いたのでしょう。この物語はそのサライの視点で描かれています。最後のページをめくるころには「なぜレオナルドは多くの高貴な人々の頼みを断りつつ、名もなき承認の妻モナリザ肖像画を描いたのか」という世紀の謎をふくめ、いろんなことが”腑に落ちる“、さすがの作品です。むしろ大人向け。

 

The Thieves of Ostia YL5.5程度
The Roman Mysteriesシリーズ第1巻。古代ローマが舞台の4人組子供たちが主人公のミステリー。第1巻である本作は4人(船長の娘、ユダヤ人の少年、奴隷の女の子、言葉が話せない孤児の少年)の出会いが中心に描かれています。ミステリーが好きな方、冒険小説、そしてローマの歴史(筆者は大学で考古学を学んだそうです)に興味がある方にも楽しんでいただけるのではないかと思います。

 

The Princess and the Goblin YL5.5程度
お姫様アイリーンと村の少年が、人間に復讐をたくらんでいる地底に住むゴブリンと戦うお話。アイリーンも単に”助けられる、か弱い“お姫様ではなく、芯の強い少女として描かれています。150年近く前のお話ですが、今読んでも古さは感じません。

 

The Children of Green Knowe YL5程度
ボストン夫人のGreen Knoweシリーズ第1巻。母を亡くし、緑深い古いお屋敷に住むひいおばあさんと暮らすことになったTolly。そこで彼はお屋敷や広いお庭を探検、小鳥や小さな動物と友達になる。そして不思議な子供たちに出会い。。ある意味家自体が主人公ともいえる、一種のファンタジーなのですが、なぜか当たり前のように受け入れてしまう、心地よい物語。この素敵なお屋敷のモデルになった英国のマナーハウスに住むボストン夫人のもとに、作家の林望さんが下宿していたことでも有名です。

 

児童書と言ってもこのレベルになってくると、長さの点からもストーリー展開からも、大人でも十分楽しめるものが多い気がします。一般論ですが、シリーズものはそれだけたくさんの人に愛されているだけあって、レベルが高いように思います。迷ったらぜひ1冊手に取ってみてください。

 

From the Mixed-up Files of Mrs. Basil E. Frankweilerのご紹介はこちら。

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