多読の初期にはたくさん絵本を読むことを薦められますが、あまりにも子供っぽいものをたくさん読むのはキツイように思います。ですが、絵本の中には、絵がとても美しくて、大人でも、見ているだけでも楽しいものがたくさんあります。今回はそんな本の一部をご紹介したいと思います。
Tuesday YL0.2程度
実はほとんど文字のない絵本です。多読向き!とはいえないのかもしれませんが、David Wiesnerの絵が本当にすごくって、ありえない話なのにどこかリアルで、不思議な余韻というか次への予感を残して終わります。一度手に取ってみてください。
Heckedy Peg YL1程度
魔女に魔法をかけられた子供たちをお母さんが知恵だけを武器に、救い出しに行くお話。本当に美しい絵本です。
Miss Rumphius YL2程度
美しい絵と、静かですが心地よいストーリー。おじいさまの教え「You must do something to make the world more beautiful.」を実行したMiss Rumphiusとそのお話を聞いて人生を考える少女。こういうふうにつながっていくのは素敵なことだと感じます。
Squirrels YL2程度
Brian Wildsmithの絵本です。リスについてある意味淡々と説明しているのですが、絵がダイナミックでいて繊細。見とれてしまいます。残念ながら中古でしか手に入らないかもしれません。
The Stranger YL2程度
結論は読者に委ねられている感があります。ただいずれにしてもしっとりした余韻を感じさせてくれる作品です。
Dear Mili: An Old Tale YL3.0程度
戦争が始まって母親は子供を森に逃がします。3日後に戻ってくるように伝えて。その間森で娘は楽しく過ごします。そして戻ってみると。。キリスト教的視点に立っていますが、日本の昔話を思わせるところもあり、日本人にも理解しやすいかと思いました。
とても美しい絵とお話。それもそのはず、絵は「Where The Wild Things Are」のMaurice Sendakです。この作家さんも大好き。また改めてご案内したいです。
Catwings YL3.5程度
翼のある猫、というとなんだか違和感があるかもしれませんが、美しい絵を見ているとなんだか不思議にしっくりきてしまいます。翼のある猫たちが協力しつつお母さんから旅立つお話。シリーズものです。単語はちょっと難しく感じました。
絵本は文章が短いこともあって、意外に読んでいて難しく感じることがありますが、そんなときに絵が理解を助けてくれます。そういった意味でも素敵な絵がある絵本は絵も楽しめて、理解も助けてくれる、多読にとっても向いているなあと感じるマズルカです。また改めて他にもご案内できるとよいなとおもっております。