Mazurkaの英語よもやま話

地方出身で英語が専門でもなかった私ですが、現在TOEIC985点。アラフィフになっても少しずつTOEICスコアをアップしていけている理由。あんまり頑張りすぎない試行錯誤ぶりをご紹介します。

シャーロック・ホームズで 英語多読

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(updated: 2021/11/27)
ミステリーは多読に向いている、というのは多読されている方からよく聞くお話です。マズルカもミステリー好きなので、多読ではミステリーに助けられています。そんな中でも、多読初心者さんから、サラサラ読者さんまで、シャーロック・ホームズなら各レベルにあわせた読書が楽しめます。今日はそんなシャーロック・ホームズ多読本をGraded Readersを中心に少しご紹介できればと思います。

Level 1
なんとレベル1からホームズものが読めます!

 Sherlock Holmes: The Blue Diamond (Dominoes, Level 1)
DominoesはOxford Reading Treeシリーズを出しているOxford university PressのGraded Readersです。
レベル1と侮るなかれ、シンプルで意外性があって読みやすかったです。クリスマスになぜか帽子とガチョウの忘れ物がホームズのところに届けられて..

 

Sherlock Holmes and Duke's Son (Oxford Bookworms Library, Stage 1)
こちらはOxford Bookwormsシリーズ作品。限られた語数ではありますが、ホームズの鋭い推理が楽しめます。

 

Level 2

Sherlock Holmes Short Stories: 700 Headwords (Oxford Bookworms Library, Stage 2)
シャーロック・ホームズの短編集。「まだらの紐」「ボヘミア王家の醜聞」「5粒のオレンジ種」が収録されています。

 

Penguin Readers: Level 2 Three Short Stories of Sherlock Holmes (Penguin Readers, Level 2)
シャーロックホームズの短編集。"Sherlock Holmes and the Strage Mr Angel"、"Sherlock Holmes and the Important Exam Paper"、"Sherlock Holmes and the Dangerous Road"の3つの短編が入っています。殺人事件などではない、あるい意味日常の謎、なので普通のミステリーが苦手な方にも向いてるかもしれません。

 

Mysteries of Sherlock Holmes (A Stepping Stone Book(TM)) YL2.5程度

"The Adventure of the Speckled Band", "The Red-headed League", "The Avdenture of the Blue Carbuncle"の3編が収録されています。YLレベルのわりに勉強になる(自分で思いつかない)表現が多く、おすすめです。

 

Level 3

Penguin Readers: Level 3 SHERLOCK HOLMES AND THE MYSTERY OF BOSCOMBE POOL (Penguin Readers, Level 3)
The Boscombe Valley Mysteryのリトールド版。1作品のみで1冊になっていますのでその分詳しく書きこまれています。

 

Penguin Readers: Level 3 THE RETURN OF SHERLOCK HOLMES (Penguin Readers, Level 3)
"The Six Napoleons"、”The Norwood Builder”、”The Golden Glasses”の3編が収められています。テレビドラマの写真が使われててそのあたりも楽しめます。

 

シャーロック・ホームズの事件簿 The Case Book of Sherlock Holmes (ラダーシリーズ Level 3)
日本の出版社のGR、ラダーシリーズです。「這う男」、「高名な依頼人」「白面の兵士」「ショスコム荘」の短編4編が入っています。ラダーシリーズは外国の出版社のGRと違ってカバーもついていてとてもしっかりした作りです。その分ぶ厚くなる、という弱点もあり、好みがわかれるところかもしれませんが、普段日本の本に慣れている私たちにはハンドリングしやすいかもしれません。

 

Sherlock Holmes: The Sign of Four (Dominoes, Level 3)
名作長編「四つの署名」リトールド版。とても短くなっているのでどうしても唐突感はありますが、雰囲気は楽しめます。レベル1でもご紹介しましたDominoesシリーズは絵が多くカラフルなのが楽しいです。

Level 5 

Penguin Readers: Level 5 SHERLOCK HOLMES SHORT STORIES (Penguin Readers, Level 5)
短編6編のRetold。だんだんレベルが高くなると状況説明も細やかになってきます。

 

Macmillan Readers The Speckled Band and Other Stories Intermediate

まだらの紐、踊る人形、赤毛連盟の3編が含まれています。まだらの紐、赤毛連盟は複数のGRで読めますのでレベル別に表現など比較しても面白いです。踊る人形は暗号ものでちゃんと絵も入っていますので、楽しめます。

 

Sherlock Level 5 Upper-Intermediate (Cambridge Experience Readers, Level 5)

Loganシリーズで有名なRichard MacAndrew によるretold版です。The Bruce-Partington Plans, The copper beeches, The Devil's Footの3篇です。おすすめ!

 

ホームズものはいろんなレベル、いろいろな出版社から同じ作品が出されているので、複数同じものを読んで違いを楽しむこともまた楽しみのひとつです。

 

少しずつレベルを上げて、やっぱりオリジナルを読みたい、となったときには。

古典であるシャーロック・ホームズはProject Gutenbergで、無料で読むことができます。ありがたいですね。。

www.gutenberg.org

でもやっぱり、本の方が持ち歩きやすいし、読みやすいという方には。

シャーロック・ホームズの冒険―The adventures of Sherlock Holmes講談社英語文庫】

The Red-Headed League, The Man with the Twisted Lip, The Speckled Band, The Copper Beechesの4編が収録されています。講談社英語文庫はその名の通り文庫本サイズなのが便利。


番外編(原作のGraded readeser以外、オマージュ作品など)

Sherock Holmes the Blue Carbuncle YL3程度

子供向けリトールド版も見つけました。短編1つが1冊なのでそこそこボリュームもあり、大人が読んでもおもしろいです。同じ表現が繰り返し使われていたりして勉強になります。シリーズものです。

 

Sherlock Holmes and the Adventure of the Sussex Vampire YL2.5程度

オールカラーのコミックス仕様。お子さんでも読みやすいです。吸血鬼と疑われた女性の疑惑をホームズは晴らすことができるでしょうか。。

 

さすが名探偵といえばホームズ、でしょうか、オリジナルストーリー以外にも面白い作品がたくさんあります。いくつかご紹介。

 

Sherlock: The Hounds of Baskerville (Scholastic Readers) YL3.5程度

 

Sherlock: A Study in Pink (Scholastic Readers) YL3.5程度
BBC放送のシャーロックシリーズのノベライズ版
ベネディクト・カンバーバッチ主演、BBCドラマ「シャーロック」のノベライズ版です。たくさんドラマの写真が使われており、そこも楽しめます。時代を21世紀に移したシャーロックの活躍が易しい英語で楽しめます。おすすめ。

 

 バイリンガル版 SHERLOCK 死を呼ぶ暗号 YL4.5程度

BBC放送のシャーロックシリーズの漫画版

英語は結構難しいです。出版社、KADOKAWAのページで「BBC放送時の脚本で再編集」と説明がありましたので、脚本の表現が結構使われているのかもしれません(すみません未確認です)。確かにテンポがいい気がしました。絵本同様、絵が助けてくれますので、漫画がお好きな方にはお勧めです。欄外に日本語も書いてありますのでこちらもチェックには便利ですね。 

 

Death Cloud (Young Sherlock Holmes) YL5程度

子供時代のシャーロック・ホームズを描いた作品。ちゃんとオリジナルにつながる出来事も伏線として描かれていて、ドイル作品のファンも楽しめると思います。ただミステリーというより冒険色が強いかも。シリーズものです。

  

The Case of the Disappearing Necklace (Colour Young Hippo: Sherlock Hound) YL1.5程度
ホームズは人間の世界ばかりではありません。こちらは犬のシャーロック・ホームズ。絵がかわいいのですが、ちゃんと推理もありますよ!YL1.5くらいなので多読初期の方にピッタリです。ただ残念ながら古本でしか手に入らないかもしれません。

 

The Last Sherlock Holmes Story (Oxford Bookworms Library, Stage 3)
ホームズのパスティーシュ小説。ホームズ好きの方はトライしてみてください。ただ全体的にダークなかんじです。

 

Shirley Homes and the Lithuanian Case (Oxford Bookworms Library, Stage 1) 
こちらも広い意味ではホームズもの。Shirley Homesという女性が主人公です。タイトルから想像する推理もの、というよりは、ファミリーものといえるかも?

 

The Case of the Stolen Sixpence: The Mysteries of Maisie Hitchins Book 1 YL3.5程度

おばあさんの下宿経営のお手伝いをしているメイジーは、名探偵Gilbert Garrington(ワトソン役もいて、鹿撃ち帽をかぶり、ホームズそっくり)にあこがれています。大きな事件は起こりませんが、地道な捜査?を続けて謎に挑むメイジー。ホームズ好きならお勧めです。

 

上記以外にも、多読の各段階でホームズものが用意されています。ぜひ多読に活用してみてください!レベルアップを実感させてくれるかも。

 

シャーロックホームズを読んだら次はクリスティという方に。

 

mazurka.hatenablog.jp

 

ホームズ、クリスティの次には。

 

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 アフリカの女探偵さんシリーズはいかがでしょうか。

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