
英語多読をされている皆さんなら一度は、初期には児童書を読むべき?もしくはGraded Readers?という悩みを一度は持たれたのではないでしょうか。
ちなみにGraded Readers(GR)とは、英語を学ぶ外国人のために出版された書籍の総称で、レベルごとに語彙や文法に制限が課されています。いろいろな出版社から出されていますが、代表的なものとしてはPenguin Readers、Oxford Bookwormsなどがあります。
かくいう私も最初多読にとりかかったとき、「児童書を読むのがいいのか、GRを読むのが正しいのか?」というこの難問に直面しました!
基本的に多読は、三原則*1からかんがみるに、好きなものを読めばよい、というのが結論なのでしょうけれど、それはそれとして、よりベターな方法、というのをどうしても模索してしまうのが人の常ですよね。
その頃の私がたどり着いた考え方は。。
自然な英語を学びたい → Graded Readerは文字制限があって簡略化されている、つまり不自然! →児童書を読んだ方がいい
という理論?でした。
その信念のもと、児童書を中心に多読を開始しました。
結果、挫折。。
今思うと、児童書は、日常会話など、ナチュラルなのがよいところですが、その反面、学校英語だけで育った私には、内容に比べて難しい表現、単語が多かったのです。
例えば、人気のある児童書、Horrid Henryシリーズは、YL(読みやすさレベル)*2で3くらいなのですが、タイトルのHorridからして、アルクの標準語彙水準SVL12000*3では上級(Level 9)の単語にあたります。また、単語自体は易しいのですが、”Beats me(わからない)”などは、おそらくとても当たり前の表現なのでしょうけれど、初めて目にするものでした(こちらも大人気Capital Mysteries #6: Fireworks at the FBIより)。
その頃の私は、こんな子供向けのものも読みこなせないなんて私の英語力は。。という挫折感でいっぱいでした。
また子供向けの本は(本にもよりますが)内容が子供っぽくて、大人が大量に読むにはキツイものもあります。
そこで数年後多読に再挑戦した際には、GRを中心に読む、という作戦をとってみました。GRのレベルを参考にしつつ、あくまで手に入りやすいもの、読みたいものを読む、というスタンスをとりました。
その結果。。今回は今も継続中です。
GRが私に合った理由としては、
・レベルが想定できるので選びやすく、挫折しづらい
・大人を念頭に置いているので、ジャンルも多岐にわたっている(ミステリーや、恋愛小説、古典など)
もともと皆さんが書かれていることばかりですね。。でも一度実際に自分でやってみるまではなかなかその結論に至れませんでした(皆さんは食わず嫌いはやめてトライしてみてくださいね!)。もちろん大作を数千ワードに短くしている場合など、どうしても不自然なこともありますが、それはそれで今後に原作を読むお楽しみができたと思えば。。
そして実はCambridge English Readersのように、GRでもオリジナル作品もあるんです。ほんと食わず嫌いでした。。
今回の結論
もちろんどちらだけ、と1択にする必要はない、を前提に
大人は自分に合ったレベル、テーマのGRを中心に読み進めると、飽きが来ず、多読を続けやすい
ちょっと当たり前でしたかね。GRについてはまた書きたいと思います。
あ、沢山大好きな児童書もありますので、そちらもおいおいご紹介させてください。
(おまけ)
上記記載のHorrid Henryシリーズが気になる方は。。例えば。
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*1:多読3原則
1.辞書は引かない
2.分からないところは飛ばして前へ進む
3.つまらなくなったら止める
酒井邦秀著『快読100万語ペーパバックへの道』(筑摩書房 2002年6月刊)より
このブログにたどり着いた方ならとっくにご存知のことだと思いますが、また別の機会に詳しく紹介しますね。
*2:
YL(読みやすさレベル)YL の数値は、SSS英語学習法研究会が独自に定めた日本人の大人にとっての読みやすいレベル(Yomiyasusa Level)で、数値が小さいほど読みやすいことを表します。
https://www.seg.co.jp/sss/learning/grlist/words-level.html
*3:標準語彙水準SVL12000 アルクが、蓄積してきたさまざまな英文データと、多数の貴重な選考資料をもとに、日本人の英語学習者にとって有用であると思われる英語語彙1万2000語を選び出し、基礎から上級へと12のレベルに区分した段階別学習語彙リスト。